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ご挨拶

2002年、長きに渡ってウクレレとキワヤ商会を守り続けた岡本良二は次の世代へウクレレとキワヤ商会を託しました。
それに伴い、キワヤ商会は呼称を「KIWAYA」に改め、新世紀に向かって新たな船出を行いました。
そして、2009年、キワヤは創業90周年を迎えました。これまでウクレレを守り育てた岡本良二、岡本が育てたウクレレとKIWAYAを受け継いだ原京子から皆様にご挨拶をさせていただきます。

(株)キワヤ商会 会長・岡本 良二

前回、ご挨拶をさせていただいたのは、今から7年前の2002年、丁度、社長職から会長職に移る時でした。 会長職となり、ウクレレビジネスの第1線からは離れましたが、ウクレレは、この7年の間に着実に広がって参りました。
それは、この愛らしい・可愛らしい楽器の魅力を知り、理解し、一生懸命に弾いてくれる方々が増えてきたことに尽きると言えるでしょう。

ウクレレを作る個人製作家の方、ウクレレでライブ活動を熱心に行うセミプロの方、ウクレレを教えてくださる方、ウクレレの魅力を様々なジャンルの音楽を通じて発信してくださる内外のアーティストの方、そういった皆様のおかげでウクレレは広がっていきました。

ウクレレに半世紀以上、携わってきた者にとって、この事は本当に喜ばしくありがたい限りです。

今後、私が注力して参りますのは、「子供たちにウクレレの良さを知ってもらう」という事です。
大人の皆さんが、ウクレレと出会える機会はライブやスクール、イベントなど様々なものがありますが、子供たちがウクレレを知り、体験できる機会は、まだまだ少ないのではないかと思っています。

私は常々、音楽教育というのは、「情緒を育てる事」だと考えています。
音楽を弾き・歌う事で生まれる一体感や達成感、そこから育まれる協調性・優しさ・気配り、自由な発想が大事なのであり、コンクールに出ることやテクニックのみをひたすら突き詰めることが音楽教育ではないはずです。

そういう意味でウクレレは、情緒を育くんでいくのに適した素晴らしい楽器です。
                                            

優しい音色、ウクレレを持った時の抱きごこち、弾き語りもソロ演奏もアンサンブルもできるその自由度、ウクレレは子供たちに無限の可能性を示してくれるでしょう。 そしてウクレレを通じて、子供たちは人としての思いやりや優しさ、協調性などを自然と身に着けていくはずです。

剣道や子供会といった、いろいろな場面で子供たちに関わってきた私ですが、これからはキワヤ商会の会長として、ビジネスを越えた、子供たちへのウクレレ普及活動にまい進していく所存です。
地元・松葉小学校でのウクレレ課外授業も回を重ね、私がイメージしてきたものに近づいて参りました。
子供たちを集めて、ウクレレを聞いたり・触ったり・一緒に演奏できたりといった機会をどんどん増やしていこうと思っています。

                                             

「未来を担う子供たちを小さなウクレレで育む」

それが私の使命であり、キワヤ商会100周年に向けて、社会に貢献できる一つの答えだと考えております。

アンクル・フェイマスこと、キワヤ商会 会長・岡本 良二
(2009年9月)

写真協力:ローリングココナッツ、 撮影:立石尚二(パンダ写真事務所)

(株)キワヤ商会 代表 取締役社長・原 京子(三代目)

今年(2009年)、創業90周年を迎えるにあたり、今までにご縁したすべての皆々様に感謝を申し上げます。

長きの稼業を思い起こしますと、創業者である祖父、岡本喜太郎は、戦中・戦後の厳しい歴史の流れの中で、復興へのエネルギーとしての音楽を蓄音機の修理という形で支え、「音楽が傍にある幸せ」を使命として来たように思います。
祖父が使用していた52個の小さな引き出しの部品棚・・・それは、今でもキワヤで活躍しています。

父である岡本良二は、昭和の高度成長期の中、稼業を「音楽を奏でる幸せ」に変化させ、楽器全般の販売に勤しみました。
若い時からキワヤの社長をしつつも一貫して自身の人生の志は、「社会貢献」で「地域の方々や子供たちの為に自分でできる事をする」
・・・・77歳の今でも愚直に実践しています。

楽器の中でも絶滅寸前だった「ウクレレ」という楽器をことのほか愛し、「いつかきっと売れる!」と信じ、その気持ちが揺らがなかった。
「変わらない。変えられない。変えたくない」・・・
惑わされること無く、大きなチャンスもどこ吹く風、業績や会社の規模を大きくできる時代に父は何を選び、優先したきたのか?
成長の速度や成果ばかりを気にして、本当に「面白いこと」を「ストレス」にしてしまったのかもしれません。
ウクレレでその凝りを癒せるのでは・・・・

私の代になり、「ウクレレを通じて心豊かな暮らしを提案します」を社命に「ウクレレのある幸せ」に特化しました。
今となっては、「ウクレレの限りない可能性」を信じて疑っていませんが、それもこれも周りの皆さんの笑顔が教えてくれたことです。
今、ウクレレは皆様に可愛がられ、大変な普及をしています。まだまだ世界の普及はこれからだともいえます。
この先10年で100周年を迎えるKIWAYAは、どんな会社を目指すのか?KIWAYAに出来ることは何だろう?

皆様方のたくさんのエール(きっと様々なウクレレの音色でしょう)で「有名:Famous」になりました。
これからも「安心と信頼」をいただける「社会貢献企業」になりたいです。そして皆様方より「日本のウクレレのふるさと」という想いをいただければ、これ以上の幸せはありません。社員とも異体同心で、キワヤらしく愚直に邁進していきます。

最後になりましたが、現在の「Famous」の箱は、実は半世紀前のそのままのものです。
意図して「レトロ」なのではなく、「キワヤ」の社風そのままなのです。
変らずに、当たり前に、愚直に、楽しく笑顔でいられる、そんな社会を作る為に皆様方もウクレレの音色を響かせてください!

縁をした皆々様のご健康、ご繁栄をお祈りしております。

(2009年9月)

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